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刑事政策公開講演会 実施報告

アジ研は,毎年1回,一般財団法人日本刑事政策研究会及び公益財団法人アジア刑政財団との共催により,海外の専門家による刑事政策に関する公開講演会を開催しています。

2017年は,1月27日(金),米国とフィンランドから少年司法と国際準則に関する専門家を招き,法務省大会議室で開催しました。第165回国際高官セミナー参加者31名を含め,法務省・検察庁を始めとする官公庁,大学及び民間団体等から約150名が参加し,盛況のうちに幕を閉じました。


リチャード・デンボ教授

マッティ・ヨッツエン博士

講演会の講師・演題

1.リチャード・デンボ教授(Professor Richard Dembo)
米国南フロリダ大学(University of South Florida, U.S.A.)
「フロリダ州第13巡回区におけるシビルサイテイションプログラム」

2.マッティ・ヨッツエン博士(Dr. Matti Joutsen)
国連欧州犯罪防止研究所長(HEUNI, Director)
「ソフトローからハードローへ(リヤドガイドライン及びハバナルールの成立経緯及び現代的課題)」

リチャード・デンボ教授からは,フロリダ州第13巡回区で行われている「シビル・サイテイション」プログラムについてお話いただきました。ご講演の中で,デンボ教授から,シビル・サイテイションとは,軽微な罪を犯した少年に対するダイバージョンの一種であること,シビル・サイテイションに付された少年は,個人の特性に合わせて設定されたプログラムを無事完了すれば,罪を犯して検挙されたことが記録にも残らないといった特徴を持ち,少年の特性に合わせた処遇が可能である上,州の財源の有効活用に役立つものであることなどをご紹介いただきました。 また,マッティ・ヨッツエン博士からは,国際社会における基準規則の役割,法的拘束力を持たないいわゆる「ソフト・ロー」の内容が,いかにして法的拘束力を持つ「ハード・ロー」となっていったかについて,少年司法に関する国連準則であるリヤドガイドライン及びハバナルールと児童の権利条約を例にご説明いただきました。

リーフレットはこちらPDFをご覧ください。

2017年1月27日に行われた講演内容はこちらです。


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