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第10回「東南アジア諸国のためのグッドガバナンスに関する地域セミナー」(GGセミナー)の開催について

アジ研では,東南アジア諸国における「法の支配」と「良い統治(グッドガバナンス)」の確立に向けた取組を支援し,刑事司法実務家の人材育成に資するとともに,東南アジア諸国間における相互理解・協力を促進するため,2007年から,グッドガバナンスをテーマとする東南アジア地域セミナー(通称:GGセミナー)を毎年1回開催しています。

第10回GGセミナーは,インドネシア最高検察庁(AGO)及び汚職撲滅委員会(KPK)とアジ研との共催により,2016年7月26日から同月28日までの間,ジョグジャカルタのホテルロイヤルアンバルクモで開催し,ASEAN10か国から,捜査官,検察官及び汚職対策機関職員の合計21名が参加しました。また,このセミナーには,韓国刑事政策研究院刑事司法国際協力部長のキム・ハンキュン氏を客員専門家として招へいしたほか,開会式には,AGO次長検事代理のバンバン・ワルヨ氏,KPKのラオデ・シャリフ委員,在インドネシア日本国大使館次席公使の本清耕造氏が,閉会式には,AGOからジョグジャカルタ高検検事長のサンペ・トゥア氏,KPKからイレーヌ・プトリ検察官が列席しました。

今回のセミナーでは,「効果的な国際協力のための手段」を主要テーマとし,各参加者は,当該主要テーマに関する各国の具体的な事例を紹介し,各国の成功事例を共有するとともに,各国の抱えている課題に対する解決策を議論しました。また,キム・ハンキュン氏による特別講義も行われ,世界各国における汚職対策における国際協力の取組に関する知見も共有しました。

各参加者による発表は,外国の法執行機関と連携し,国外に逃亡した被告人の引き渡しを受けることに成功した事例や,ASEAN地域の汚職対策機関同士で具体的な共同捜査の取組を行った事例など,いずれも各国の汚職対策の実情を示す非常に興味深いものでした。発表後には各国の課題に対する解決策等について活発な議論が行われ,最終日には議論の結果を議長総括という形で取りまとめました。

第10回グッドガバナンス・セミナーの報告書(英文)


第10回GGセミナー集合写真

千田所長開会挨拶

ワルヨ氏開会挨拶

シャリフ氏開会挨拶

キム氏講義

セミナー風景
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