汚職防止刑事司法支援研修


 近年,アジア・太平洋地域の諸国では,市場経済化が急速に進行する中で,公務員の収賄,公金横領,職権を乱用した利権の独占等の汚職犯罪が多発し,これが国家の財政的基盤を害するとともに健全な経済取引の発達に対する大きな阻害要因となっています。汚職犯罪には,中央政界や大企業を巻き込んだものから末端公務員によるものまで様々な形態のものがあります。しかし汚職犯罪は,どのようなものであるにせよ,国民にとっては,政府や行政機関をはじめとする統治機構に対して不信感や不公平感を醸成するものでしかなく,その結果,時には,統治機構や経済基盤を揺るがしかねない重大な問題へと発展する場合もあります。今や汚職の防止と取締りの問題は,これらの国の経済・社会の健全な発展のための最優先課題といえます。しかも,これらの国では公務員制度が必ずしも整備されていない上,汚職犯罪の取締りに関する法整備も不十分です。
 そこでこの研修では「汚職防止に関する法制度とその運用に関する研究」をテーマとして,毎回世界各国からの研修員及び日本からの参加者を交えて日本及びアジア地域を中心とする諸国における公務員の汚職の現状及び刑事司法の対応の現状と問題点,公務員における汚職の原因等を明らかにし,より効果的に対応できる刑事司法制度の在り方を探求し,法改正を含む既存の法制度の見直し等も視野に入れて,適正に運営するための具体的方策を検討・討議しています。
 本研修の毎回の主要な論点は次のとおりです。
 (1) 公務員による汚職の実情
 (2) 公務員による汚職に対する刑事司法の対応上の問題点と対策
   ア  捜査及び訴追上の問題点と対策
   イ  裁判上の問題点と対策
 (3) 公務員による汚職の一般的な防止策
 (4) 公務員による汚職防止についての国際協力

回 数 期      間 研 修 員
(参加国)
人 数
第12回 平成21年7月13日(月) 
〜8月7日(金)
アフガニスタン,アルバニア,コンゴ民主共和国,イラク,モンゴル,モンテネグロ,ネパール,パレスチナ,パプアニューギニア,サモア,スリランカ,タイ,ベトナム,イエメン 23
第11回 平成20年10月16日(木) 
〜11月14日(金)
バングラデシュ,ブータン,カンボジア,エジプト,イラク,メキシコ,ネパール,フィリピン,スリランカ,タイ,イエメン 19
第10回 平成19年10月24日(水) 
〜11月22日(木)
ブルンジ,カメルーン,インドネシア,マラウィ,マリ,モルドバ,ネパール,フィリピン,セルビア,タイ,東ティモール 17
第9回 平成18年10月18日(水) 
〜11月17日(金)
アフガニスタン,バングラデシュ,ギニア,インドネシア,キルギス,モザンビーク,ナミビア,ネパール,ペルー,サモア,南アフリカ,タイ,東ティモール,ウガンダ 18
第8回 平成17年10月24日(月)
〜11月18日(金)
アルメニア,バングラデシュ,ボツワナ,カンボジア,フィジー,インドネシア,イラク,ラオス,マダガスカル,モンゴル,ミャンマー,ネパール,ナイジェリア,フィリピン,ウガンダ 18
第7回 平成16年10月18日(月)
〜11月12日(金)
ブルガリア,エクアドル,グアテマラ,ホンジュラス,ラオス,ラトビア,マダガスカル,ネパール,パキスタン,フィリピン,ソロモン諸島,タイ 16
第6回 平成15年11月4日(火)
〜同月28日(金)
バングラデシュ,コスタ・リカ,グルジア,インド,インドネシア,マレイシア,ネパール,ニカラグァ,パナマ,パプア・ニューギニア,フィリピン,タイ,ザンビア 16
第5回 平成14年10月28日(月)
〜11月22日(金)
アゼルバイジャン,バングラデシュ,ブータン,グルジア,キルギス,ラオス,マレイシア,モルディヴ,パキスタン,パラグアイ,ルーマニア,タイ,ヴェネズエラ 16
第4回 平成13年11月5日(月)
〜11月30日(金)
バングラデシュ,インド,インドネシア,ケニア,キルギス,マレイシア,ネパール,ナイジェリア,フィリピン,タイ 15
第3回 平成12年11月6日(月)
〜12月1日(金)
ベリーズ,カンボジア,中国,インドネシア,ケニア,キルギス,マレイシア,モンゴル,パレスチナ,パラグァイ,ペルー,タイ,ウガンダ 16
第2回 平成11年11月15日(月)
〜12月10日(金)
カンボディア,中国,モンゴル,ヴィエトナム,パレスチナ,ケニア,ウガンダ,アルゼンチン,コロンビア,パラグアイ,リトアニア 14
第1回 平成10年11月16日(月)
〜12月11日(金)
カンボディア,中国,ラオス,ラトヴィア,モンゴル,ヴィエトナム,ザンビア 12

第7回全体討議レポート(英文)(PDF:30KB)